1997 Venezia Italia

VENEZIA Oil (530×455mm)

邸の見える赤い路地 Oil (410×273mm)

隙間の風景 Oil (410×318mm)

正午前のカフェ Oil (530×410mm)

Ponte di Riaito Oil (530×410mm)

合唱 Oil (910×652mm)

路地裏が張り切る頃 Oil (410×273mm)

風の通り道 Oil (910×727mm)

歩きながらの赤い橋 Oil (455×333mm)

左が学校 右が緑 Oil (530×455mm)

■ベルギーのブルージュで6ヶ月滞在制作をした翌年、

イタリアのヴェネチアへ半年ほどの滞在制作に出かけました。

 

今回は料理が自由に作れるキッチンがほしかったので

生活道具一式そろったアパートを借りての滞在です。

 

やっぱり素材天国のイタリアでパスタを作ると

一流のシェフになったと錯覚するほどの美味しさに驚きますよ。

 

 

前回のブルージュで不思議な体験をいたしました。

現場にイーゼルを立てて感動の中で油絵を描いていたときのことです。

 

その感動を描こうと

目の前の風景を見れば見るほど

目の前の風景を描き込めば描き込むほど

作品から感動が遠ざかっていくのです。

 

下絵のころは、あれほど喜びに満ちていたキャンバスだったのに・・・

なぜだろう?

これまでの取り組みのままでは

生まれてくる作品が感動に近づけない。

 

分かっているのは

感動は私の内なる体験だ。

 

これがきっとヒントだと思い

今回のヴェネチアでは、

現場にイーゼルを立てて感動の中で描くことは同じでも

風景と私の心と、二つをチラチラ合わせながら描くことにいたしました。